鍼禅(站椿療法と鍼灸)〜未病治を促す站椿療法、立禅から学ぶ東洋医学〜

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東洋医学が考える健康

❶健康なときに予防を考える

大きな病気をしないために萌芽を打つ、病気の芽生えをたたく。これが東洋医学の基本になります。

 病になってからの薬や鍼というのは、戦争でいうと戦争が起こってから戦争で使う武器をつくるということ。

 喉が渇いたから井戸を掘る、そんな発想と同じです。

 身体について自分をよく知って、それを診てもらえる先生にかかって予防をしないといけません。

 未病を治す、「未病治」が基本です。

❷人は自然のなかに生まれ、自然とともに生きている

春、夏、秋、冬という四季があります。

 人間の身体にも四季があります。春には春に打つ脈があり、ギターの弦を弾いたときにビーンとするような脈を打ちます。弦脈といいます。

 夏には夏に打つ脈、あふれるような脈を打ち、洪脈といいます。

 人間の身体も春、夏、秋、冬と変化しており、むしろ変化しない身体は健康ではありません。

 我々は自然とともに生きており、自然から産まれてきたので地球を破壊すれば、人間の身体も異常を起こします。

 だから自然を侵すことは、自分を侵すことになり、天に向かって唾を吐くことになります。

さらには、自然に四季の移ろいがあるように、人にも心身の四季の移ろいがある。それは同時に、朝、昼、夕方、夜にも一日の四季があります。

 夜更かししてゲームは自然に沿った生き方ではないので、ダメですね。

❸健康には精神の安定が極めて大切

 東洋医学には七情論という考え方があります。人間の心には七つの要素がある。

 喜び・怒り・憂い・悲しみ・思い・恐れ・驚き。

 この七つのバランスがよくとれていればいいですが、「怒りが多い」「あることを思うことが多い」「悲しいことが多い」などがあると、病気をします。

 例えば、びっくりしたときに腰を抜かしたということが起こりますが、東洋医学では「腎を傷る」といいます。

 また怒りは肝の臓に影響があると、憂い・悲しみは肺の臓を傷つける。思い考え過ぎると脾の臓を傷るといいます。

 これら七情の過不足、精神的ストレスが病気を発生させる、と東洋医学は説いています。

❹飽食と偏食に気をつける

 東洋医学では五つの味、「五味」をバランスよく摂りなさいと説いています。

 「五味」というのは、陰陽のバランスをとれるようになっています。好き嫌いがないように‥

 さらに出来れば、その土地でできたものを食べるのが本当な良いです。

 土地に応じた植物・動物、本来なら奈良にいたら奈良でできたものを食べるべきです。

 そして四季の移ろいに応じて我々の身体は動きますが、食べ物もその通りになります。

 寒い頃にスイカを食べるのは良くない、季節にあらざるものはあまり食べない方がいい。

 イチゴも今は早くできますが、その季節になるとやっぱり美味しくなります。これは自然の陰陽の気にかなっているからです。

❺適度な運動は気血の巡りをよくする

 漢の時代の名医・華佗は

「河の水は絶えず流れておれば腐ることはない。人も適度に運動すれば健康であり続ける」

 といい、五禽戯という気功のような運動を弟子に教えた。そうしたら弟子のほうが長生きしたという。

 運動といってウォーキングをする人も多いと思いますが、せかせか歩いてはいけません。歩くならゆっくりです。

 これは人間の身体にある気のエネルギー、経絡のなかを流れる気の巡りをよくするため。

 運動なら何でもいいのではなく、その人に応じた運動をすべきで、特にゆったりとやる運動がベストです。

❻いつまでも「男」「女」を意識することが健康で長生きする秘訣

男は陽で、女は陰。

江戸時代の思想家、安藤昌益は、「男女」と書いて「ヒト」と読ませました。これは深い意味があります。

「ヒト」というのは男女だから「ヒト」なんだと。

 生まれてから死ぬまで「男」「女」であること、これが大事なんだと。

 この陰陽のスパークこそが、人間を健康にするんです。東洋医学はこのことをものすごく大事にします。

 異性を意識することは健康に大切なんです。おしゃれ、大事です。

❼快食、快眠、快便、快生理、快笑、快欲望

欲望はやはり、ないとダメですが、あり過ぎるのは良くない。

適度に欲望をもつことは人間を成長させるし、いきいきとさせます。

❽生きることを肯定して意欲をもつ

人というのはやはり、生きがいをもたないといけません。

よく仕事を辞めてガクッとなる方がいますね。

年をとったら何をやるかを考えておかねばならない。

❾感謝、ありがたいという思いは命の働きを活性化する

これは生きる上での基本ですね。