鍼灸師が教える武術気功・鍼禅(鍼灸と立禅)

鍼灸師が教える武術気功・鍼禅(鍼灸と立禅)

メニュー

新着情報 &  ブログ

12 Jul 2020

7月14日 練習行います

通常通り、19:00〜練習行います。

雨が降るとは思いますが、高架下なので練習は可能です。


前回の復習をメインに次に繋がる稽古を行います。

3 Jul 2020

7月7日の練習についてのお知らせ

7月初っ端の稽古日なのですが、私の所用のため稽古を休ませていただきます。

勝手ながら、申し訳ありません。

翌週14日は通常通り行います。

よろしくお願いします。

25 Jun 2020

意拳、于永年老師に聞く②


20年前の雑誌のインタビュー記事より

前回の続き 
王老師がどういう人物だったかについては諸説あるが、私(于永年老師)に言わせると嘘をつかない人だった。

王老師は他の武術家が教えている内容を見て、「これは真の中国武術ではない」と批判することさえあった。教えている者としては、何代も伝承され、自分自身も学んだものを否定されるのだからたまったもんではない。実際に王老師は言い方が激しいため、人の反感を買うことも多かった。

私(于老師)は王老師が誰かと試合するのを見たことはない。王老師と澤井氏との試合も見ていない。若い頃、中国各地を巡り多くの武術家と交流した王向斎老師も、私(于老師)が学び始めた1944年には五十代後半で、その関心は養生に向いていた。また類稀な達人という評判も定着し、王老師に挑む者もいなかった。
ただ、王老師の表演を二度見たことがある。一度は1947年に北京の武術界が中山公園で開催した交流会での表演だ。
当時の私にはよく分からなかったが、表演を見た人々は王老師の動きは素晴らしいと口々に賞賛していた。

二度目は1960年、河北省保定の養生協会での表演だった。このときの動作はとても素晴らしかった。しかし王老師は、通常の練習時には激しく動くことは全くなかった。
王老師はとても背が低かったが非常に元気な人だった。背は低いが、歩くのはとても速い人だった。
王老師との推手でこんなことを覚えている。通常、学生同志で推手を練習すれば腕の皮膚が擦れて痛いということはあったが、王老師が相手の場合はまるで釘が腕に当たっているように骨が痛かった。そして一度腕と腕が接触すると、こちらは推すことも退くこともできなくなった。
王老師はまさに達人のレベルにあり、一度腕が接触すれば完全に相手をコントロールすることができたのだ。一般の練習者同志ではそんな状態になることはなかった。
王老師の指導はいつも早朝だった。
私が練習場に着く頃には王老師はすでに練習を始めていた。ただ土曜や日曜で何もすることがない日には、老師の家に夜遊びに行くこともあった。
王老師の教え方は、站椿(立禅)だけだ!習い始めた頃、一日同じ姿勢で立っているだけ。一か月経っても新しいものは何も教わらなかった。一般の練習者は「王向斎は何も教えてくれない」と言い始め、私自身もそんな気がしていた。
王老師は保守的で弟子には何も教えないが、自分の子供には教えているのではないかと思い、王向斎の息子に何か特別なものを習っているかと尋ねたが、彼らも同様で毎日立っているだけだと答えた。
一年経っても十年経ってもやはり同じだ。私の場合は五十年間もこれを練習してきた。
しかし外見は変わらないように見えても、中身は変化しているのだ。

 
③へ続く

6 Jun 2020

意拳・于永年老師に聞く

《于永年氏略歴》
1920年2月12日生まれ、 戦前日本に留学され1941年に東京歯科大学を卒業。
その後、数十年間日本には行っていなくても取材当時も正確な日本語を操られた。
1944年より王向斎の下で站椿(立禅)の研纘を開始した。
北京鉄路総医院の歯科医として勤務する一方、1953年からは同医院において站椿による慢性病治療にも尽力された。
2013年10月2日永眠、享年93歳。


【意拳站椿功(たんとうこう)の秘密】
意拳・大成拳は世界各地で優れた運動として受け入れられ、練習者は非常に増えている。今日私(于老師)は、王向斎老師の「学説」をよく理解することが非常に重要と考えている。
通常の武術では套路(型)を練習し身体を動かすが、なぜ王老師は套路(型)を練習する必要はないと主張したのか。
王老師は動かない「静」の状態の重要性を説いたが、動かない状態を「運動」と呼べるのか。99%の人が「動かなければ運動ではない」と考えるだろう。

東大の有名な運動生理学者は
「一般のスポーツではスピードがゼロということはほとんどあり得ない。また力がゼロということもあり得ない」
と述べている。従って「速度がなければ運動ではない。力がなければ運動ではない」ということになる。しかし意拳の站椿は全く反対で、速度も力も必要な条件ではない。位置は移動せず、また力を入れるどころかリラックスが必要である。

王向斎老師は形意拳から出発し、大成拳(意拳)を創始するに至った。形意拳の站椿に三体式があるが、三体式には、前後方向に力を発揮しやすいという長所がある。
ただ横方向の力を体得し難い。そこで王向斎老師は横方向の力を強調するため、三体式を技撃椿(半禅)に改編した。
このように既存の方法を劇的に改編したのは、老師の人柄にも深い関わりがある。

次回に続く。

31 May 2020

6月16日 火曜日に瑞光寺近く高架下公園で稽古再開します。

約3か月ぶりに練習を再開します。

当分の間は上新庄駅から徒歩5分のところにある、瑞光寺近くの高架下にて行います。

毎週火曜日の午後7時から8寺半まで

参加費は1000円となります。

しばらくの間は練習時はマスク着用をお願いしたいと思います。


練習再開日 6月16日 火曜日 

24 May 2020

稽古再開について

 先日、緊急事態宣言が解除されました。

 だからといって、新型コロナウイルスの収束をむかえたわけではありません。

 自粛要請というスタイルを忘れて行動される方も多くなるかもしれませんので、緊急事態宣言中以上に慎重な行動が必要かと思います。

 練習再開は、6月中旬以降に野外の瑞光寺そばの高架下公園から行なう予定です。

 それまでに第二波がくるかもしれません。

 状況は日々変わっていきますので、その都度お知らせ致します。

 では健康に気をつけていきましょう!


14 May 2020

立禅をやることの意義

我々を取り巻く環境は多種多様で、肉体的にも精神的にも様々なものによって我々は影響を受けて生活をしています。

いい影響を及ぼすもの、悪い影響を及ぼすもの、さらにその及ぼされた物事を受けた人がどう捉えるかによっても、変わってきます。

意拳学を記した韓星蹻老師は「内外環境のバランスが狂うと病気になる」と仰ってました。

内環境は、人体内部の五臓六腑、四肢(手足)体幹をいいます。つまりその人そのものをさします。

外環境は、人体外部の自然環境や社会環境、猛獣毒蛇などをいいます。気候の変化や天変地異などもそうで、外部から害を及ぼすも全般を指します。

立禅とは、意拳では站椿(タントウ)といい、拳術を学ぶには必須の練習方法。ここで韓星蹻老師は拳を学ぶ目的とは・・・と説明されています。

「この無限の変化(内外環境)に対する適応能力を高めることにある。そして人が元々備わっている自然反応能力を養うことになる」と。

 

*自然反応能力とは:

天気が暑くなると発汗することで身体の熱を逃す。体に害のあるものを食すと吐き出したり、お腹を下して出したり。疲労が溜まると眠気がおそってきて、眠るとリセットできたり。目の前に虫が飛んできたら瞬きして、目に入るのを防ぐ

などなど、本能で自分の身を守る反応が体に表れることをいいます。

 

立禅の意義とは、自分の体を守る反応力を養うことにあります。



21 Apr 2020

君は畳一枚の幅を全力疾走で走って畳の横にはみ出さないようにできるか?

あなたは、畳一枚の幅を全力疾走ではみ出さずに走っていくことができますか?

当然「できる!」と答えるでしょう。かなり泥酔してたり体調不良がひどくない限りは…

では、高さ数100mの断崖の上に畳と同じ幅で手摺りのない橋があって、そこを全力で走ってくださいと言われたら?

ほとんどの人が二の足を踏むのではないでしょうか。

同じ幅なのに「落ちたら死ぬ」という恐怖感が加わるだけで人の気持ちがこんなにも変わってしまいます。

武術の練習をしていて思うことですが例えば、安全な状況で突き蹴りの受け返しや型の練習のみを繰り返しても、実際に身体にヒットさせる稽古をしないことには、机上の空論となってしまうのではないかと。

実際の闘いといっても殺し合うわけにはいかないので、せめて組手やスパーリングを通じてでもそれを経験することはかなり重要です。

倒されたり、痛い思いをして初めて出てくる恐怖感、そしてそれに対してどのように動くのか、ということは当て合いをしなければわかりません。

こういった稽古を通じて特に、「心と体の繋がり」というものをより実感できます。

実際に相手を前にした時、相手が何をしてくるかもわからないし、自分の思うように動けなかったりします。また顔面にキツイ一撃を貰うと萎縮して固まってしまうかもしれません。自分の心が緊張すると体も緊張して動けなくなります。

相手が弱かったり気持ちに余裕があれば、難なくこなせることも経験します。

また武術に限らず、気持ちがノッテると体が軽かったり、楽に動けたりしますが、緊張してると呼吸も速くなって動きが固くなったりして本来の能力を発揮出来なかったり、という経験も少なからず誰もがしたことがあると思います。

「心と体はつながっている」のです。

心の持ち方で、身体は様々な生理活動を起こします。

 

人体の各種生理活動は全て心理活動の影響を受け、良好な心理状態のもとでは良好な生理活動が可能となり、この二者はわけることができません。

・天気が良い時人の気分が良く、天気がどんよりし連日小雨が続くと気分は憂鬱に

・病気になったら身体のどこかが具合悪くなり、イライラと落ち着かない

・悲しい時、涙が出る

・怖い体験をして、血の気が引く

 

東洋医学においては、様々な感情の変化が身体に影響を及ぼすことを説いており、心と身体は強い因果関係により結びついていることを示しています。

さらに心の持ち方次第では“病を引き起こす”とも言われています。

良い心理状態をキープするにはどうすればいいのでしょうか?

精神的に緊張してたり、体が強張っているときというのは、だいたい呼吸が浅くて速くなっていることが多いです。

なので、一旦間を取り、あえて深くゆっくり落ち着いて呼吸することで身体は緩みやすくなります。身体が緩むと気分も落ち着いてきます。

 

また、中国武術の考え方に「意念」というのがあります。それは何かを頭でイメージすることで、身体に生理的な反応を呼び起こそうとすることで、我々も普段からそういった反応をする回路を備えています。

梅干しを口に含むと唾液が分泌されますが、実際に口に含まなくても、梅干しを想像するだけで、唾液が知らず知らずに出てくる経験があると思います。

人は意識的にこういった反応を起こす回路を何回も学習することで形成することができます。

温泉に浸かって寛ぐと呼吸も落ち着いてきて、身体が緩んでくることを誰もが経験したことがあるでしょう。

意念を使う訓練をしていると、実際に温泉に入っていなくても、その経験を身体が覚えているので、梅干しの時のように体が反応してくれるようになり、身体は緩んで呼吸も落ち着きリラックスすることができます。

中国武術で行う站椿功(立禅)を行う目的のひとつは、意念を高めて、それを養うことにあります。

私は現在も武術を修業中です。組手やスパーリングでビビって緊張することは減ってきましたが、根本の問題として技術が追いついてないので、まだまだヘタレです。

ただ立禅のおかげかどうかはわかりませんが、一瞬緊張する場面でも呼吸をコントロールする癖がついたので、たしょうのことでは、緊張で身体が強張ることは減りました。

今回は、心と身体の関係について書いてみました。



12 Apr 2020

立っているだけで何故健康になるのか?④ 意念について  


現代社会においてストレスを溜めるのは良くない、とよく言われますし生活習慣病の元凶でもあると考えられています。

 ストレス性胃潰瘍といって、ストレスで胃に穴を空けること起こるわけです。

ストレスというマイナスの感情(怒り、恐れ、考え込む、悲しむ)などは、適度なら問題は起こりません。これらの感情がその人の許容範囲を超えたときに問題が起こるわけで、東洋医学でも、「怒り過ぎると肝を痛め、恐れ過ぎると腎、悲しみ過ぎると肺、考え込み過ぎると脾を痛める」といわれています。

突然の恐れによって、呼吸は一時中断したり、血管は収縮し、冷や汗をかけ、口は渇き、焦りや憂欝の状態が胃腸の蠕動と消化液の分泌を抑制し、食欲減退を引き起こしたりします。

情緒に変化があったとき、大脳がそれを感知し自律神経の活動をコントロールします。つまり心の在り方、感情をうまくコントロールすれば、身体にとって最適な状態を保てるといえます。

怒りの感情は決して悪ではありません。怒るという感情は、積極的な感情も含まれているので適度であれば、何かにチャレンジしようという気持ちを起こさせてくれますし、血液を沢山運ぶので、行動力もアップします。

恐れは慎重な気持ちの持ち方を持たせてくれますし、冷静な判断力にも役に立ちます。

要するにその時々で、心の持ち方(意念)を自在にコントロールすることが大切なわけです。

 

では立禅・站椿功ではどのようにすればいいのか?

他の武術や気功については、私は存じ上げないので、ここでは太氣拳・意拳の站椿功について少し書いて見ます。

 

(例 1)

梅干しを想像してください、するとどういった気持ちや身体の変化が起きますか?

口の中になんとなく唾液が分泌してこないでしょうか?

これは実際に梅干しを口にした経験があれば、それを記憶して勝手に身体が反応をおこしたってことです。

 

(例 2)

雨のどんよりした日に仕事に出かけるのと、春の晴れた日に緑豊かな場所へ出かけるのと、どちらが心地いいでしょう。さらに温泉に浸かって湯船に身体を浮かべたら、気持ちも心も緩むのではないでしょうか?

では、簡単な立禅における意念の基本的な説明を致します。

 今回は、とくに立ち方は何でもいいです。両足を揃えて真っすぐ立つだけで結構。

身体を真っすぐにして立ってほしいのですが、筋肉を硬直させては意味がないので、ここでイメージしてください。

「海の中で天に向かって伸びていく海草を」 真っすぐに立っているけれども、ゆらゆらと揺れているイメージで立つこと(揺らす必要はありません)。

ここで自分が気持ちいいと感じることを想像します。今回は温泉でやってみます。

【イメージしてください】

①「自分は胸まで温泉に浸かっていて、ゆったりくつろいでいる。何も考えずにただ温かい温泉でのんびりしています。温泉のお湯の揺れを若干感じる。」

「湯が波のように小さく前後に揺れている。その前後の波に身を任せるるように、身体がわずかに前後する。次に左右に湯の揺れを感じる。身体も波に呼応するように左右にわずかに揺れる。」

決して力まず、湯に浸かっているので浮力を感じられるように。

②「自分は広い温泉で仰向けに寝て浮かんでいる。ラッコのように浮かんで漂流しているイメージ。頭、首、背中、腰、膝裏、踵へと温かいお湯を感じて身体後面がポカポカと暖かくなってくるイメージ。」

「次にうつ伏せになって浮かんでいる。足の甲、膝、お腹、胸、顔面がお湯で温まってくるイメージ」

 

このイメージは、先ほど述べた「梅干し」の理論と同じで、温泉に入って気持ちいいという感覚を身体で表現することで、実際に温泉でリラックスして、心地よい感情を呼び込んで神経系統をコントロールしようというものです。

神経系統や内分泌系、血流のコントロールなどがうまく働くと身体は健康へと近づいていけるでしょう。

だから、站椿功にとって「意念」というものがいかに大切であり、ただ立っているだけであっても、これがあるのとないのとでは、全く別物になってしまうので、站椿功は、しっかり熟知した先人から直接教えてもらったほうがいいと思います。

現代社会は過渡のストレスや緊張で身体が硬直状態にあると思います。少しのことでキレて人を刺したり口論したり、殺伐とした社会であるといえます。

よって、站椿功による意念の基本は養生であり、まず「心も体も緩めること」。これからスタートしなければいけません。

ぜひ、あなたの日常に立禅を



4 Apr 2020

4月の稽古について

4月も引き続き、新型コロナウイルスの感染拡大抑制を考慮して、第二第四金曜日に行う、摂津市コミュニティプラザでの稽古を中止にします。
25 Mar 2020

新型コロナウィルスの影響で活動停止中なれど…

自分自身の稽古は変わらずに継続中。

本来、中国武術は野外で練習するのが一般的。

公園や緑豊かな場所へ行けば気持ちいいし、春なので野外が過ごしやすい気候になりました。

鳥の声を聞いたり、風を感じて花の香りを感じる。

気持ちいいと感じる空間に身を置くことで、自分自身も自然と一体になったように感じ「我々も自然の一部なんだ」と改めて気づくことになるでしょう。

気持ちいいと呼吸も落ち着いてきます。落ち着いた呼吸を行い、肌で感じた自然の空気を中枢神経を通じてダイレクトに伝われば、身体はいい方向へと向かっていくでしょう。

桜も咲き始めました。さぁ野外で寛ぎましょう。立禅しよう!

24 Mar 2020

立っているだけでなぜ健康になるのか③

一般的なスポーツと呼ばれるものの大半は、健康な人をターゲットにしたものが多い印象がある。

そういったスポーツは、40代以降で始めるにはリスクがあり、また健康上に問題を抱えている人にとって、いきなり始められる運動というものがあまり見当たらない気がします。

意拳(太氣拳)の基本練習である站椿功(立禅)は、立ってるだけで健康な人も病人も誰でも始められるものであり、慣れてくれば体力に応じて、ステップアップした稽古法があり、最終的にはプロアスリートにも役に立つものです。

ただ、立ってるだけといっても単に立ってるだけではありません。

站椿においては、全ての関節を鈍角に曲げます。仮に真っすぐ立って、手もダラリとしていても脈拍は上がりませんが、膝に角度をつけ、姿勢を低くすれば運動量も脈拍も上昇します。

また腕の位置が低ければ運動量も小さく、何らかの反応が現れるには時間も要するが、腕が上にあればより運動量も大きくなります。

このように、站椿功の「形」の違いによって運動量も違いますが、それは言い方を変えると、その人なりの体力に応じて臨機応変に行えば、結果的に、その人にとっての最適な健康運動法と成りうるということです。

高度なのになれば、こんなのもあります。

養生目的の站椿功であれば、最初は音楽を聴きながらでも構いません。本来なら緑豊かな暖かい季節に、野外で行うのがベスト。これは站椿の精神的負荷を和らげる効果があります。

やがて要領を得るに従い、站椿を続けても疲れず、却って気持がよくなり休みたいと思わない段階に入ります。さらに継続していると、皮膚がしびれたり、手が膨らむような不思議な感覚(新異刺激)が現れ始めます。

この刺激は運動量が大きいほど早く現れます。

この不思議な感覚(新異刺激)は筋肉や関節などを刺激し、神経を通して大脳皮質に伝達されます。大脳はそれを違った形で反応を出現させます、「脚が痛いがこのまま続けるかどうか?」などの思考といった形で。

もしここで、站椿を止めてしまえば、それほど良い効果は得られません。でも站椿を維持するうちに思考が集中され、やがて無の状態に至ることができます。

この站椿を毎日継続して、1,2週間ほど練習するうちに、だるさ、しびれ、痛みなどの反応は筋肉の小刻みな震動へと転化し、体温の上昇と発汗が始まり、やがて心地良い感覚が現れます。

発汗の前後は、上述の反応(だるさ、しびれなど)と心地良い感覚との境界であり、生理機能が量の変化から質の変化に至る折り返し点で、せれは言いかえれば健康な身体を手にいれる入口に達したことを意味しています。

 

さて、今回站椿においての「形」についての効果を説明しましたが、站椿において最も重要な「意」についてはまだ語っておりません。

いくら「形」を真似ても「意」がなければ站椿功は意味のないものになります。初めて站椿功を始めようと思う場合、本来は「意」も理解した先人の方から学ばれるのが最良の方法ではあります。

次回「意」についてちょっとだけ書こうとおもいます。

2 Mar 2020

未知の新型コロナウイルスではあるが、冷静に

新型コロナウイルスの影響で各イベントや催し、未知のウイルスのデタラメな情報によるパニックが多発しているようです。

トイレットペーパーの買い占めによる殺到などは、デマ情報による典型的なあらわれです。

新型コロナウイルスに罹るとどうなるのか? このウィルス自体の致死率はインフルエンザ以下と言われています。

はっきりいえば、インフルエンザの方が気をつけなければならないものです。ただ新型であるのとSARSのイメージが脳裏をよぎるので、恐怖心が煽られてしまうのかと。

あと、マスコミがニュースでネガティヴな情報、例えば「どこどこで、陽性患者が出ました」や「〇〇の80歳の女性が亡くなりました」というニュースばかり。

新型コロナウイルスに罹患し、快方に向かっている方もいるはず。その方がどのように快方に向かったのか、どういった過ごし方をしたのか、というニュースがあってもいいように思います。

そして肝心なことはインフルエンザのほうが危ないのに、今までどれだけの人が、最近の新型コロナのように神経を使っていたのかということです。

ここにインフルエンザに関する厚労省の情報があります。

以下、厚生労働省が発表している統計です。

 

 

Q10.
通常の季節性インフルエンザでは、感染者数と死亡者数はどのくらいですか。

 

A10.
例年のインフルエンザの感染者数は、国内で推定約1000万人いると言われています。 

国内の2000年以降の死因別死亡者数では、年間でインフルエンザによる死亡数は214(2001年)~1,818(2005年)人です。

また、直接的及び間接的にインフルエンザの流行によって生じた死亡を推計する超過死亡概念というものがあり、この推計によりインフルエンザによる年間死亡者数は、世界で約25~50万人、日本で約1万人と推計されています。

厚生労働省:新型インフルエンザに関するQ&A より引用

 

日本のインフルエンザ事情年間1,000万人がインフルエンザに感染(およそ12人に1人)インフルエンザでの死亡者数は、年間1,000人前後インフルエンザがきっかけでの死亡者数は、年間1万人

なんと、インフルエンザが直接的な原因で亡くなる方が、1年間に1,000人前後もいらっしゃったのです。

さらに、インフルエンザにかかったことが切っ掛けで、肺炎、脳炎、腎不全などで亡くなった方もおり、彼らを含めると、年間の死亡者数はに1万人にもなるとのこと。

もし、インフルエンザに感染・発症していなかったら、年間1万人以上もの方の命が助かっていたということになります。

 

如何でしょうか? 現在の新型コロナウイルスの罹患率とインフルエンザの罹患率を比べて見れば、そこまでパニックになる必要もないのでは?

インフルエンザに罹る人もいれば、罹らない人もいます。

風邪をすぐ引く人もいれば、引かない人もいます。

基礎疾患の有無も影響するでしょうが、その人の体質や免疫力の差がこの違いを生んでいるものと思います。

免疫力を上げるには、食べ物や睡眠、日々の生活習慣がキーポイントだと思います。

普段の心掛けが出来てれば、冷静でいれるはず。冷静でいるには肚がすわってないとできません。

注意するには越したことはありませんが、やる事やってれば、あとは肚をくくることです。

この騒動、いずれは収まりますから。

2 Mar 2020

立っているだけでなぜ健康になるのか⑵

厚生労働省のホームページに、「国民の健康の増進の総合的な推進を図るための基本的な方針」 という告示があり、その一部を抜粋すると、

『(2)身体活動・運動

身体活動・運動は、生活習慣病の予防のほか、社会生活機能の維持及び向上並びに生活の質の向上の観点から重要である。目標は、次世代の健康や高齢者の健康に関する目標を含め、運動習慣の定着や身体活動量の増加に関する目標とともに、身体活動や運動に取り組みやすい環境整備について設定する。

当該目標の達成に向けて、国は、健康増進のための運動基準・指針の見直し、企業や民間団体との協働による体制整備等に取り組む。』

 

とあります。運動は健康維持にとっては、大切なことを説いてます。

運動をすることでの効果についても、参考資料を載せてみました。

運動の効果

●からだ的な効果
運動の効果はからだの機能面によく表われますが、疾病に対しても効果があります。
・健康的な体形の維持
・体力、筋力の維持および向上
・肥満、高血圧や糖尿病などの生活習慣病やメタボリックシンドロームの予防
・加齢に伴う生活機能低下(ロコモティブシンドローム)の予防
・心肺機能の向上により疲れにくくなる
・腰や膝の痛みの軽減
・血行促進により肩こり、冷え性の改善
・抵抗力を高める(風邪予防)

●精神的な効果
思いっきり走った後に、爽快感や達成感などとても良い気分になった経験がある方も多いのではないでしょうか。このように運動をすると精神面にも様々な良い影響を及ぼします。
・認知症の低減
・不定愁訴の低減
・気分転換やストレス解消

どのくらい運動したらいいの?

みなさんは普段どのくらい運動をしているでしょうか?人によって運動量は大きく違います。これから運動を始める、という方は以下を参考に運動量を調節してみてください。

●今より1000歩多く歩く!
普段2000歩程度しか歩いていない人に対して「1日1万歩歩きましょう!」と目標を掲げても、達成するのは難しいでしょう。そこで日常生活の中で「今より10分多くからだを動かしましょう」という指針が厚生労働省より出されました。 10分多く動くということは歩数にすると約1000歩多く歩くということになります。たとえばエレベータではなく階段をつかう、少しの距離は自転車ではなく歩くなどすると、より歩数が多くなります。歩行以外にも電車では立つ、買い物はカートではなくかごを持つようにするなど少し行動を見直すことで10分多く動くことにつながります。無理をしないで自分にできることを考えてみると良いかもしれません。

●週2回 30分の運動
また息がはずむような運動を30分以上、週2回行うことも提唱されています。ウオーキング、ランニング、サッカー、野球、テニスなど、どのような運動でも構いません。楽しく継続して行うことができる運動をみつけ、習慣化されることをおすすめします。

参考:厚生労働省「健康づくりのためのからだ活動基準2013」及び「健康づくりのためのからだ活動指針(アクティブガイド)について」

これが、世間一般的な「運動」と「健康増進」との認識でしょう。

 

では、立ってるだけに見える站椿功(立禅)ですが、意拳の于永年老師が病院勤務で站椿に関する実験し、脈拍で運動量を計測するという試みを行いました。

平常時の脈拍:70 ⇒站椿功を開始:90、100、110に上昇。呼吸数も変化

站椿功を止めると:脈拍数、呼吸は平常時に戻る

これは運動で得られる、身体に起こる変化と似ていますよね。

于永年老師は運動は二種類あると、説いています。

①位置移動を伴い、脈拍数が上昇するが、酸素を十分に摂取できないタイプの運動

②脈拍数は上昇するが、呼吸に余裕があり酸素も欠乏しないタイプぬ運動 站椿功・立禅においては②のタイプで、脈拍数がかなり増加する一方で、酸素を十分に摂取することができるという点に、站椿が養生・健康に結びつく理由があります。

激しい運動であれば対象は若年層に限られるが、站椿は年齢を問わず誰でも練習ができます。

 

1 - 2 - 3 - 4