鍼灸師が教える武術気功・鍼禅(鍼灸と立禅)

鍼灸師が教える武術気功・鍼禅(鍼灸と立禅)

メニュー

鍼禅における治療の考え方

意識と呼吸は全ての源

 どのような運動においても意識は重要な働きをしています。

 手を動かそうと意識すると、脳からの指令が神経に伝わり筋肉を動かします。同時に、どの角度にどの程度動かすかと意識すると、気と血液に伝わり筋肉にエネルギーを送るのです。

 意識が人間の運動神経を司っています。

 意識と同時に大切なのが「呼吸」です。呼吸がままならないと、意識もどこかへ消えてしまいますし、逆に呼吸していても意識がなければ身体は動きません。

 身体を機能的に動かしたり、内臓の働きに作用を及ぼしたり、生きて過ごしていくには「意識と呼吸」がとても大切です。

 


意識が身体に及ぼす作用

 大きな梅干しを口に含んでいると想像して、梅干しの酸っぱさを思い出すと、口の中に唾液が出てきます。

 その他には、悲しい時に涙が出る、恥ずかしい時に顔が真っ赤になる、怖い時にはぞっとして顔から血の気が引くなど。

 これらは意識が身体に伝えた信号によって起こる現象で、老若男女に関わらず、どんな人にも現れます。


 とくに喜怒哀楽の感情はヒトの健康にとっては大切で、それらの感情を意識したとき、それが身体の変化として現れます。

心と身体の関係

 身体は精密な化学工場と同じで、ほんの小さな感情の揺れでも、それを意識した途端に反応して変化します。

 この状態が改善されずに、ストレスに悩まされるようになるとやがて病気になっていくことにもなります。

 俗に言う「病は気から」とはこういった理由からです。

 上の図にあるように、感情の持ち方一つで、内臓・五臓に何らかの影響を与えてしまいます。


 さらに・・・・・

 

東洋医学では生命を維持している様々な生理学的な働きを5つのグループ(肝・心・脾・肺・腎)に分類し、それぞれのバランスを取ることで体の内部状態を一定に保って生存を維持させていこうとしています(ホメオスタシスという)。


病の元は五臓の乱れ

現代人は皆、何らかの変調を抱えて生活しています。

 5つにグループ分けされた五臓には、それぞれの特徴や働きがあり、この5つが機能的にバランス良く働くことが理想的ですが、そのような人は存在しません。

「肝」の特徴が強い人、あるいは「肺」の特徴が強い人など、人によってこの特徴は異なります。

 これを一般的に“体質”と呼んでいて、東洋医学はこの5つに分類して診断・治療方針を組み立てていきます。

 例えば「脾」の体質の人は、思い悩みやすく、それによって食欲不振になったり、また「脾」の働き・仕事は、体の栄養を運んだり消化吸収することなので、食欲不振から体に力が出なくなったり、だるくなったりします。


 日々の暮らしの中で如何に五臓のバランスを整え、養生を心掛けるかは、「意識」と「呼吸」をコントロールすることが大切であると考えられます。

 病気と心(意識)、そして身体は強い因果関係によって結びついています。

「鍼禅」で行う治療は養生練習(立禅)と鍼灸

【立禅】

 立禅は養生における基本功で、家を建てるとき基礎地盤がしっかりしていなければ丈夫で長持ちする家ができないのと同じで大切である。

そのため、まじめに取組み、毎日続けることが大事で、急がずに順々に進めていくことが大切である。


練習するとき、手足がある程度曲がることにより、全身の血液循環を促し内臓機能の働きを良くする。同時に筋肉内面の毛細血管も開いてゆるむ。

 これによって、手足等の部位のしびれやはれ、だるい感覚が出たり、全身の発熱、発汗、皮膚表面上に小さな虫がはうような感覚が出るが、日々練習していく中で、その感覚は快適な感覚に変わり、一種のゆるやかな気持ちのよい感じになり体調の改善が期待できる。

 そのため抵抗能力が増強し、精神は養われ、強い体力をつくり、脳の働きを強くするなどの作用が出てくる。



【鍼灸】

鍼灸治療のニーズとして

[介護の現場]

介護を受ける側の心の負担を軽くしながら、足腰などの痛みを緩和させていくことができるため、介護施設での鍼灸施術や、訪問リハビリなどで、鍼灸師のニーズが高まっています。

[スポーツ選手のケア]

スポーツ分野ではスポーツ鍼灸と呼ばれて、プロのアスリートたちのコンディションを整えたり、怪我の予防や、痛みの緩和などを行っています。

[美容鍼灸]

美容鍼灸は、肌の細胞を刺激することによって、細胞の活性化を図るものです。体を内面から変えることができ、自然治癒力を高める働きもあるため、今後さらに評価されていくと予想されます。


このように鍼灸は様々な場面で効果を発揮しています。


[鍼灸治療ならではの効果]

例えば、肩の痛みを治療する事で、胃腸調子が良くなったり、不眠が解消されることがあります。

→これは治療する時に使うツボは経絡というルートが五臓六腑に繋がっていて、さらに使うツボの効能が痛みを取る以外にもあるので、結果的にそういう効果も現れます。

さらに言えば、全ての病や怪我の原因の根本には五臓の不調があるので、五臓の調子を整える治療である鍼灸は肩凝りを直しつつも、べつの不調の改善効果も期待できます。


鍼灸治療を続けることで、精神的落ち着いてきたり前向きになったりと、ポジティブな効果も期待できます。


・本院の鍼灸治療は、場合によっては鍼を刺すこともありますが、基本的に刺さないで治療し、また手技を使って身体の各関節を動きやすく調整します。

 その上で患者さま自身の健康法を身につけていただくために立禅のレクチャーをその都度行なっていきます。